こんにちは!スタッフOです。
いよいよ12月に入り、本格的な冬の寒さがやってきましたね。
私たち人間も防寒着が手放せなくなりますが、
小さな体で寒さに耐えている愛鳥のインコや文鳥にとって
この時期の温度管理は命に関わるほど重要です。
今回は愛鳥たちが寒さ知らずで健康に冬を越せるよう、
飼い主さんがマスターすべき適温キープ術をご紹介します!
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1. なぜ冬の温度管理が重要なのか?
インコや文鳥の祖先は暖かい地域に生息していたため、元々寒さに強くありません。
彼らは体温を維持するために常にエネルギーを消費しており、
ケージ内の温度が急激に下がったり低すぎたりすると、次のようなリスクが高まります。
・体調不良・疾患の発生: 体温を保とうとして体力を消耗し、免疫力が低下します。
・「膨らみ」の継続: 寒い時に羽を膨らませるのは自然な防衛反応ですが、
長時間続くと体力が奪われているサインです。

2. 目指すべきインコ・文鳥の「適温」とは?
鳥種や個体差はありますが、一般的に愛鳥が快適に過ごせる温度は以下の通りです。
・健康な成鳥 20℃ 〜 25℃
20℃を下回らないように注意しましょう。
・ヒナ・老鳥・病鳥 25℃ 〜 30℃
体力がないため、より暖かくしてあげる必要があります。
3.適温キープのための実践テクニック
▼ 保温器具は「点」ではなく「面」で暖める
熱源を一つだけ置いて満足していませんか?
暖かさがケージ全体に行き渡るよう、複数の対策を組み合わせましょう。
・メインヒーター(保温電球・パネルヒーター)
設置場所: ケージの側面や底面の外側に設置します。
熱源からケージの金網を通して鳥が火傷しないように注意しましょう。
※電球タイプは暖まる範囲が広いですが、光を発しない小動物用パネルヒーターや
セラミックヒーターは夜間の安眠を妨げません。
・サーモスタットの導入
室温に関係なく設定した温度でヒーターの電源を自動でオン/オフしてくれる優れものです。
これがないと、夜中に温度が上がりすぎたり下がりすぎたりするリスクがあります。
2.ケージを冷気から守る「防寒シールド」
保温器具で暖めた空気を逃がさないための工夫です。
・ケージカバー/アクリルケース
ケージ全体を覆う専用の防寒カバーやケージを丸ごと入れるアクリルケースは、
暖気の流出を防ぐ上で最も効果的です。
特に夜間や留守中は、冷たい外気に触れないようケージをしっかり覆いましょう。
ただし、必ず換気できる隙間を作ってください。
・置き場所の工夫
窓際、玄関、床からの冷気は愛鳥にとって大敵です。
ケージは部屋の奥の暖かい場所、床から少し高い位置に設置しましょう。
3.湿度の管理も忘れずに!
暖房を使うと空気が乾燥しがちです。
乾燥しすぎると羽が傷んだり呼吸器に負担がかかるため、湿度50%〜60%をキープしましょう。
加湿器を併用するか、濡れタオルを近くに吊るすなどで湿度を調整してください。
4. 飼い主さん目線でチェックする
愛鳥の健康を守るために、毎日欠かさず確認しましょう。
・温度・湿度チェック
朝晩だけでなく、一日の気温変化に合わせて確認していますか?
・膨らみチェック
餌を食べている時や眠っている時以外に、膨らんでじっとしている時間が長くありませんか?
・水入れチェック
寒さで水が冷たくなっていませんか?(冷たすぎる水は飲みたがりません)
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12月は、愛鳥さんが飼い主の愛情と「腕」を最も必要とする時期です。
これらの適温キープ術を実践して、インコや文鳥たちと一緒に暖かくて安心な冬を過ごしましょう!
それでは!
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